NATURAL THERAPIES OVERSEAS

●南アフリカ出張報告~
世界で唯一「自然療法が国家資格」の国で観たリフレクソロジー事情●
2011年(冨野玲子)

ロンドンの書店で出逢った1冊の本

愛蔵書です

今から十数年前、日本でリフレクソロジーを学んでいた私は、「プロのセラピストになろう!」と決心し、それまで勤めていた自動車会社を退職し、イギリス・ロンドンへと渡りました。

ロンドンに着いた翌日、何気なく書店を訪れた私は、「ここは自然療法を学ぶ人にとってのパラダイス!イギリスに来て正解だった!」と異国の地でひとり大喜びしてしまいました。そこには、本好きの私には眩しいほどの、ズラーッと並ぶ自然療法関連の書籍の数々。”Aromatherapy” “Reflexology” “Homeopathy” “Herbal medicine” などとカテゴリー分けされており、それぞれの棚には、たくさんの本が所狭しと並んでいたのです。まるで、宝の山を発見した海賊のような気分!

今では、日本でも自然療法関連の本は珍しくはありませんが、当時はまだ本当に少なく、特に「リフレクソロジー」についての本は皆無だったと思います。迷わず、大人の衝動買い(笑)。ホームステイ先で大量の本を辞書を引き引き夢中で読んでいったことを、昨日のことのように思い出します。

その中の一冊が、”The Complete Illustrated Guide to Reflexology“。

私が生まれて初めて買ったリフレクソロジーの専門書です。リフレクソロジーコーナーでも一際目立つその本は、大判でフルカラー、絵や写真が豊富で読みやすいのは勿論ですが、ホリスティックアプローチから科学的な理論、中医学の経絡や解剖学、数々の写真付きのケースヒストリーが詳細に紹介されていて、まさに「フットリフレクソロジーの完全版」。

私を初めて世界のホリスティック・コンプリメンタリーセラピーの世界に引き入れてくれた、そんな思い出の一冊です。その時はあまり気に留めなかったのですが、その本の著者はイギリス人ではなく、南アフリカ共和国在住のリフレクソロジストでした。

 

「その人」の名は・・・「インガ・ドーガン」

Inge Dougans

その後、何年もの月日が流れ、私はIMSI で自然療法の講師をするようになりました。「常にグローバルな視点を持ち、世界最先端の自然療法を日本に伝えていくこと」をミッションとし、他のIMSI 講師やスタッフたちと海外情報をリサーチし、学び、時には海外出張に飛び回る日々。

そんな中で、2004年にイギリスのAoR(Association of Reflexologists)のカンファレンスから戻った飯野先生から、久しぶりに「その人」の名前を聞きました。「その人」の名は「インガ・ドーガン(Inge Dougans)」。

”The Complete Illustrated Guide to Reflexology“の他にも、中医学の五行説や経絡を取り入れたリフレクソロジーや、ボディ・アナライジング(分析)など、オリジナルのメソッドを持ち、多数の書籍を出版。

AoRの名誉会員にもなっている彼女は、南アフリカを拠点に活動しながらも、世界の自然療法カンファレンスでは常連のスピーカー、世界各国でコースを開講している超有名人だったのです。その後、2007年のAoRカンファレンスでもインガはワークショップを開催。 今度はIMSI国際部の絢子さんが出席し、インガと交友関係を深めてきました。 IMSIとの不思議なご縁を感じ、「どんな人だろう。会ってみたいな・・・」と密かに思っていたのです。

 

ところで、南アフリカ共和国って・・・?

人類発祥の地、ゴールドラッシュで有名な金とダイヤモンドの産地、アパルトヘイト(人種隔離政策)と初の黒人大統領ネルソン・マンデラを生み出した激動の国、2010年のFIFAワールドカップの開催地,そして知る人ぞ知る、世界で唯一リフレクソロジーやアロマセラピーなどの自然療法が国家資格として認められている自然療法大国なのです。

日本は勿論、自然療法先進国のイギリスやデンマークでさえも、まだリフレクソロジーやアロマセラピーは「国家資格」としては認められていませんので、これは世界でも異例のこと。インガ・ドーガンは,正に南アフリカにおけるリフレクソロジー国家資格化の立役者。リフレクソロジストとしての功績はもちろんのこと,自然療法の法整備によってセラピストの地位と教育水準の向上に貢献した人物として世界的に注目を集めています。現代のリフレクソロジーの発展に世界で最も貢献した人物と言っても過言ではないでしょう。

「南アフリカのリフレクソロジーって、どういうものだろう?」
「リフレクソロジーを国家資格化したインガ・ドーガンってどんな人?」
「世界で最も自然療法の水準の高い国・南アフリカの現状をこの目で見てみたい!」

そんな想いが、何年もの間、心の中でモクモクと膨らんでいました。満を持して,その時がやってきました。2011年、IMSIにて創立以来の一大国際イベント“TOUCH FOR WORLD International Week ”の開催が決定しました。国内外の一流セラピストが一堂に会し、仲間を作り、世界を広げ、学び、情報交換をする1週間のイベント。

「そうだ!インガを呼ぼう!」そんな声が、社内に挙がったのです。

自然療法界の弾丸トラベラー、いざ南アフリカへ!

空港でのWELCOME!

インガと二人の息子さん達
ダニエル(左)トーマス(右)

滞在先の町、リヴォニアの
Bead & Breakfast

「インガ、あなたに会いに行っても良いですか?」とEメールを送ると、「再来週なら時間があるから来ても良いわよ」との返事。「それじゃ、行きます!」と即答し、トントン拍子でIMSI史上初の南アフリカ出張が決まりました。

我ながら、「自然療法界の弾丸トラベラー(笑)」ですが、超多忙なインガ・ドーガンが「来ても良い」と言ってくれているのですから、このチャンスを逃すわけにはいきません!

日本からシンガポール経由で約18時間の空の旅。2011年3月、南アフリカ・ヨハネスブルグ空港に降り立ちました。

ワールドカップの際にリニューアルされた国際空港は、出来立てのピカピカです。ここで、初めて念願のインガ・ドーガンに会うことができました!

「これまで世界中の色々なカンファレンスに招待されたけど、スピーチを依頼するためにわざわざヨハネスブルグまで来たのはあなたが初めて!」とインガも私の訪問を歓迎してくれました。

今回は短期間の滞在でしたが、期間中,授業に参加させて頂いたのは勿論のこと、私が「南アフリカの法律について知りたい」と言えば、行政府プレトリアまで車を飛ばして法律の担当者に面会させてくれたり、「アフリカらしいところに行きたい」と言えば、野生動物のいる国立公園へ連れて行ってくれたり・・・。

インガとそのファミリーには本当にお世話になり、この国についての理解を深めることができました。

 

インガ・ドーガンと南アフリカにおけるリフレクソロジー国家資格化の道のり

ベッドが10台入る教室が二つ

1985年設立

インガは、ロネ・ソレンセンと同じくヨーロッパの自然療法大国・デンマーク出身です。デンマークで1981年にリフレクソロジ―の資格を取得後すぐ、結婚を機に南アフリカに移り住みました。それまで、南アフリカではリフレクソロジ―は全く知られておらず、インガが国内初のリフレクソロジスト。インガの活動の歴史は正に南アフリカにおけるにリフレクソロジーの歴史そのものなのです。

ヨハネスブルグに開業したインガのクリニックはすぐに評判となり、1日に15人のクライアントに施術をしても予約待ちの名前が増え続けるという毎日だったそうです。そして「この技術を教えてほしい」「自分もリフレクソロジストになりたい」という希望が相次ぎ、1983年に南アフリカで初めてのリフレクソロジ―スクールを開設。

リフレクソロジ―の認知度を高めるために、1985年に南アフリカリフレクソロジ―協会(S.A.Reflexology Association)を設立。インガのスクールは国内に13のキャンパスを持つまで大きく発展していき、国内でたくさんのリフレクソロジストたちが活躍し始めました。

全てが順調に思えた1989年のある日、Health Association Board(厚生省傘下の機関)より、「医師・歯科医師・補完療法専門家法により、資格を持つナチュロパス、オステオパス、カイロプラクターのみが治療目的のトリートメントを行う事ができ。、リフレクソロジーは違法である」というクレームが入ったそうです。

もちろん、“治療目的ではない”としてリフレクソロジーを続けることもできたかもしれません。でも、インガを会長とする南アフリカリフレクソロジー協会のメンバーたちは立ち上がりました。「それなら,法律を変えよう!」と、“治療目的”のセラピューティック・リフレクソロジーを合法化するために,厚生省に働きかけたのです。

膨大な労力と金銭的負担を要した法的な手続きは,当時のメンバーたちの予想を遥かに超える12年間にも及びました。その間、マッサージセラピストとアロマセラピストのグループもこの係争に加わり、3つの職業グループが共に活動していきました。いつまで続くのか見当もつかない、暗闇の中で手探りをするような作業だったそうです。

カリキュラム

国家資格の認定証

弛まず活動を続けた結果、2000年11月3日にAllied Health Professions Act(関連医療専門職法)が可決され,2001年2月12日に施行されることになりました。この法改正後、セラピューティック・リフレクソロジスト/アロマセラピスト/マッサージセラピストはMinistry of Health(厚生省)傘下のAllied Health Professions Council of South Africa(南アフリカ関連医療専門職協議会)に登録され、正式な国家資格として認められることになりました。

それぞれの資格を取得するために必要な授業時間や科目なども細かく定められました。

2001年以前に資格を取得した人たちは、卒業した学校のカリキュラムによっては、補講や追加のケーススタディが義務付けられました。また、新しいスタンダードに見合わない自然療法の学校は閉鎖を余儀なくされることとなりました。

 

<参考>
南アフリカ関連医療専門職協議会の担当者、Dr.Louis Mullinderから,最新の状況について聞く事ができました。

2011年3月現在のところ、南アフリカ関連医療専門職協議会に登録されている職業は、セラピューティック・リフレクソロジー/アロマセラピー/マッサージの他、鍼、アーユルヴェーダ、カイロプラクティック、ホメオパシー、ナチュロパシー、オステオパシー、フィトセラピー、ユナニの11種類に増えているそうです。登録せずにこれらの療法を仕事として行うことは違法であり、処罰の対象となるのだそうです。

現在の登録セラピスト/プラクティショナーの数は下記の通りです。

  • セラピューティック・リフレクソロジスト 789名
  • カイロプラクター 590名
  • ホメオパス 526名
  • セラピューティック・アロマセラピスト 345名
  • 中医学,鍼師 269名
  • セラピューティック・マッサージセラピスト 177名
  • ナチュロパス 90名
  • ユナニ・プラクティショナー 76名
  • アーユルヴェーダ・プラクティショナー 64名
  • オステオパス 48名
  • フィトテラピスト 35名

ちなみに、南アフリカでは、リフレクソロジー、アロマセラピー、マッサージに関しては「セラピスト」という名称を使い、そのほかは「プラクティショナー」という名称を使うのだそうです。「セラピスト」は病気の診断を受けた人に対して治療のためのトリートメントを提供する他、病気の予防のためのトリートメントを提供することができます。一方で「プラクティショナー」は病気の診断や薬草の処方などもするそうです。

インガのアカデミーThe International Academy of Reflexology and Meridian Therapyについて

2001年の法の改正後、インガのアカデミーは2年制のセラピューティック・リフレクソロジーディプロマコースを開講する唯一の学校となりました。しかし、そのインスペクションの厳しさやペーパーワークの多さから元々13あったキャンパスを維持するのが難しくなり、現在は4つのキャンパスを持つに留まります。 このディプロマコースは、南アフリカの教育省において正式な「Higher Education(高等教育)」として認められており、日本で言うと大学や短大の学位と同じレベルなのだそうです。

学生は、卒業までに2年間で240単位の取得と200以上のケーススタディ、卒業試験の合格が義務付けられています。1単位は10アカデミックアワー、1アカデミックアワーとは45分の授業のことで、つまり240単位は1800時間の学習に相当します。ケーススタディは「卒論」に相当します。各自「糖尿病」「AIDS」「アルコール中毒」「ADHD」などとテーマを絞り、必要な症例を取っていくのだそうです。貧富の差の激しい南アフリカでは,西洋医学の治療を受けられない方も多くいます。そのため、多くの生徒が、卒業後もケーススタディに協力してくれた病気の方たちに無償でトリートメントを続けていくのだそうです。

<参考>
アカデミーの2年間のカリキュラムは以下の通りです。

1年次:
●リフレクソロジー コース1(50単位)
1-1リフレクソロジーの歴史
1-2リフレクソロジーの定義とチャートについて
1-3リフレクソロジーの基本テクニック

コース2(25単位)
2-1クライアントケア、禁忌、トリートメントルーム設定について

コース3(5単位)
3-1
ビジネス、法規
●解剖生理学
コース1(40単位)
人体の解剖学と生理学

2年次:
●セラピューティック・リフレクソロジー
コース1(6単位)
手と足の構造と経絡

コース2(12単位)
中国伝統医学を用いた病態生理学

コース3(12単位)
中医学の五行説を用いた感情や行動パターン

コース4(12単位)
中医学の五行説を用いた身体の見方

コース5(9単位)
リサーチの方法論

コース6(25単位)
ライフスタイル要因とリスニングスキル

コース7(4単位)
ビジネス

●病理学,病態生理学
コース1(40単位)
病気の種類と状態、病気時の身体の変化など

複数の学校で複数の療法を学ぶ場合、解剖生理学など共通している科目は免除されます。また、海外の資格を持っている人は、South Africa Qualification Authority (SAQA、南アフリカ資格局)に書類を提出し、認められた場合免除が受けられるのだそうです。

滞在期間中、幸運にもキャンパスのひとつKenpton Park校の卒業式に参加することができました。南アフリカには、イギリスの植民地時代の風習がたくさん残っていますが、卒業式もそのひとつ。卒業生たちはアカデミックドレスを身に纏います。テレビでオックスフォード大学やケンブリッジ大学の卒業式を見たことがありますが、それと一緒!卒業パーティーにはご家族も同席されており、とても素敵な卒業式でした。

このアカデミックドレスのスタイルは、法改正後に改めて認められたことの一つで、リフレクソロジーのディプロマが大学の学位と同じことの証明だそうです。リフレクソロジーがここまで認められているなんて、誇らしいことですね!

左:パーティーで祝辞を述べるインガ
右:アカデミックドレスの卒業生達、壮観です

 

東洋医学的足の考察と「飴とムチ」のトリートメント

滞在期間中、インガのクラスに参加させて頂くことができました。2年生の授業では,本格的な中医学を学びます。生徒の皆さんは、既に基本的な12経絡の位置をマスターしていらっしゃいました!

「足の親指を通る経絡は?」とのインガの質問に、「脾経と肝経!」という声が一斉に上がります。一瞬、ここが南アフリカだということを忘れてしまいそうです・・・。

何故リフレクソロジストが経絡を学ぶ必要があるのでしょうか?

インガは、セラピューティック・リフレクソロジーに経絡の知識は欠かせないと言います。例えば、足の薬指が内側に丸まっている人がいたとします。もし何の知識もなければ,それはただの薬指。もしリフレクソロジーの知識があれば、それは「副鼻腔」や「耳」の反射区ということになります。もし、それに加えて経絡の知識があれば、それは「胆経からのサイン」ということになり、身体の側面に反応が出やすいとか、片頭痛に注意が必要など未来の症状を予測することができたり、更に食生活や生活習慣のアドバイスが可能になるなど、セラピストとしてクライアントに提供できることぐーんと広がってくるのです。経絡の知識があれば、外反母趾、ハンマートゥ、タコや魚の目、爪のトラブルなど足に起こる全てのことが、身体からのメッセージとして色々な意味を持ってくるのです。

親指グリグリ、しっかりと”治療”していきます。

フットマッサージに使うクリームたち

また、インガは陰陽五行説もとても大事にしています。ただし「単に理論として覚えるのではなく、如何にプラクティスに取り入れていくかが大事!」と力説していました。インガの説明の仕方はとってもユニーク。陰陽を地球に例えたり、五行説を「コンポスト(=堆肥)づくり」に例えたり。生徒たちも「へえー」「なるほどー」との声をあげて頷いていました。数千年前の東洋の考え方を、遠い南アフリカの地で生徒に伝えていくインガの教え方は、講師としてとても勉強になりました。

驚いたのは、実技のクラスです。「東洋のリフレクソロジーは刺激が強く、西洋のリフレクソロジーはとてもソフト・・・」と認識している方も多くいらっしゃると思います。私も、これまでイギリスで何度もリフレクソロジー受けてきてそう感じていたのです。

ここ南アフリカのリフレクソロジーは・・・?なんと、飛び上るほど刺激が強いのです(泣)!

サポートする手をしっかりと当てて、施術する親指は軽く曲げ、ゾーンをしっかりと捉えて、グリグリと親指を押し回すように動かすのがポイント。時には、施術者の指の関節も容赦なく使います。

「痛いけれども痛みを持続させないことが重要、電気が通るようにパッと一瞬で経絡に刺激を通す、これがセラピューティック・リフレクソロジーなのよ!」とインガが教えてくれました。確かに、「ギエーッ」と声を上げてしまうほど痛いのですが、痛みは一瞬で消え、後は身体がポカポカです。

施術前半は、クリーム、オイル、パウダーなどは一切使用せずドライハンドで行い、各反射区や経絡ポイントを隈なく刺激します。その後、クリームを用いて滑らかで気持ちの良いフットマッサージ。

痛みを忘れて良い気分でクライアントに帰って頂くためだそうです。正に、「飴とムチ」の施術ですね!インガやここの卒業生たちは、このメソッドでたくさんの疾患を“治療”してきたのです。

 

「鉄の女」インガ・ドーガンという人

インガは「鉄の女」との異名が似合うような豪快でパワフルな人物。でも、そのエネルギーは、様々な苦労や困難を乗り越えてきた強さから来るのだと分かりました。

インガが南アフリカに来た1981年は、イギリス連邦を脱退して南アフリカ共和国が独立した20周年記念の年。その頃は、国際世論からアパルトヘイトに対する糾弾が激化し、国際的にも孤立していた頃で、ご両親も相当心配したようです。町は荒れ、何度も危ない目に会いながらも、インガはリフレクソロジースクールをたった一人で切り盛りしてきました。そして離婚後も、この地に残りリフレクソロジストとして生きる決心をしました。

騙されたり、強盗に入られたりしたことも。「もう嫌だ!やめたい!」と泣いたことも幾度となくあるそうですが、そのたびに2人の息子たちに励まされ、今の自分があるのだとか。

そして、何よりインガの原動力となっているのは、「リフレクソロジーが大好き!」だということだそうです。パワフルな現在のインガから想像もできないことですが、リフレクソロジーと出会う前までは、子宮内膜症と不妊症に悩まされ、ニキビ、鼻血、脱毛、爪と歯のトラブル、真菌感染症、呼吸器系疾患etc・・・、いわゆる「とっても不健康な若者」だったそうです。

それが、母の勧めでリフレクソロジーと出会って不妊を克服し、2人の子宝に恵まれてから30年以上、なんと「一度も病院に行ったことがない!健康保険にも入っていない!私にはリフレクソロジーがあるから!」とインガは言います。「自分自身を通して、リフレクソロジーの効果を証明することができた。この素晴らしさをたくさんの人に伝えたい!」とインガは目をキラキラさせながら語ってくれました。

法律の壁をもろともせずリフレクソロジーを国家資格に導いた「鉄の女」
リフレクソロジースクールを切り盛りし、二人の子供を育て上げた「強い母」

でもその正体は、純粋に自然療法を愛し、家族や周りの人たちの健康を願ういちセラピストなのです。国籍や年齢、生きる境遇は違っても、セラピスト・マインドでインガと意気投合することができ、とても嬉しく思いました。

インガ・ドーガン初来日決定!

今回の私のタスクは、2011年11月に行われるTOUCH FOR WORLD International Week にインガを招待すること。そして、IMSI主催の1dayセミナーを開催して、インガの素晴らしいリフレクソロジーメソッドを日本の多くの皆さんに伝えること。嬉しいことに、インガは私のオファーを快く了解してくれました。しかも、いつもインガをサポートしている2人の息子、スクールマネジャーのダニエルとウェブマスターのトーマスと一緒に来日するそうです!

「2人の息子は、近い将来結婚して家庭を持つでしょう。3人でアジア旅行をするのはこれが最初で最後。息子たちに日本を見せてあげたい」とちょっぴり「お母さん」の顔を覗かせるインガに、同じ女性として胸が熱くなりました。

「日本の皆さんに、どんなトピックをお話すれば良いのかしら・・・?どんな健康問題が日本では深刻なの?不妊?うつ?糖尿病?肥満?片頭痛?腰痛?アトピー?学習障害?癌??リフレクソロジーはどんな疾患にも効果的だから、どんなトピックでも任せて!」と、とっても頼もしいインガ。

インガから施術を受けました

もちろん、日本は南アフリカと法律が違い、自然療法が治療行為として認められていないことは百も承知です。「それでも、日本のリフレクソロジストたちに、リフレクソロジーのもっともっとすごい可能性を教えてあげたい。“治療“はできなくても、リフレクソロジーを通して身体の声を聞き、自然治癒力を存分に引き出すことは誰にでもできる。自分が自分の主治医になることはどの国でもできるでしょ、私のように!」と、茶目っけたっぷりです。

世界各国から引っ張りだこの超多忙な人。「来週からデンマーク、その後はイタリアとドイツ、来月はアメリカ、その後はオーストラリア・・・」とスケジュールは常にいっぱい。息子たちがスクール運営を手伝ってくれるお陰で、執筆活動と講演活動に精を出すことができ、益々忙しくなっているのだとか。

今回11月の日本でのイベントの説明をしている最中にも、アメリカから同じタイミングのカンファレンスのオファーが入りましたが、それを断って日本行きを決定してくれました。2011年11月は、インガ・ドーガンに会える又とないチャンスです!セラピストとして一歩も二歩も前進したい方、自然療法の可能性を自分の目で確かめたい方など、たくさんの方のセミナーとシンポジウムへのご参加を、インガと一緒にお待ちしています!

インガから施術を受けました

もちろん、日本は南アフリカと法律が違い、自然療法が治療行為として認められていないことは百も承知です。「それでも、日本のリフレクソロジストたちに、リフレクソロジーのもっともっとすごい可能性を教えてあげたい。“治療“はできなくても、リフレクソロジーを通して身体の声を聞き、自然治癒力を存分に引き出すことは誰にでもできる。自分が自分の主治医になることはどの国でもできるでしょ、私のように!」と、茶目っけたっぷりです。

世界各国から引っ張りだこの超多忙な人。「来週からデンマーク、その後はイタリアとドイツ、来月はアメリカ、その後はオーストラリア・・・」とスケジュールは常にいっぱい。息子たちがスクール運営を手伝ってくれるお陰で、執筆活動と講演活動に精を出すことができ、益々忙しくなっているのだとか。

今回11月の日本でのイベントの説明をしている最中にも、アメリカから同じタイミングのカンファレンスのオファーが入りましたが、それを断って日本行きを決定してくれました。2011年11月は、インガ・ドーガンに会える又とないチャンスです!セラピストとして一歩も二歩も前進したい方、自然療法の可能性を自分の目で確かめたい方など、たくさんの方のセミナーとシンポジウムへのご参加を、インガと一緒にお待ちしています!

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