NATURAL THERAPIES OVERSEAS

●美味しい! ヘルシー! 元気になる!ベトナムの陰陽食養生●
2014年(冨野玲子)

皆さん、ベトナム料理はお好きですか?
「好きです!」と即答するエスニック大好き派も、「食べたことない……」という方も、
しばし、私のベトナム料理ネタにお付き合いくださいネ。

感動!驚きの連続!初めての海外旅行で見たベトナム料理

私が初めてベトナムを訪れたのは、1992年のこと。
生まれて初めての海外旅行でした。
「地雷がまだ埋まっている」とか「枯葉剤の影響がある」という、悪い噂しか聞いたことがない状態で、恐る恐る訪れたベトナムで、目にした光景は……?

「食いしん坊バンザイ!」と叫びたくなるような、美味しいベトナム料理のオンパレードでした!

 

居酒屋でもこんなにハーブが!

角煮と煮卵にもハーブがドッサリ!

例えば・・・、

  • 洗面器にてんこ盛りで出てくる、ハーブ! ハーブ! ハーブ! しかも無料!
  • パーティーでは、手巻き寿司ならぬ、″手巻き生春巻き“!
  • 春巻きの皮も、麺も、全てお米!
  • ヌックマム(魚醤)をタップリかけたバゲットサンドが絶品!
  • タニシ、スッポン、カエル、ヤギ、犬、虫、ゲテモノでも何でもござれ~!
  • 意外! フランス植民地時代の影響で、プリン、コーヒー、パンが超絶品!
  • マンゴー、パパイヤ、ドリアン、マンゴスチン、ライチ、ドラゴンフルーツ etc……フルーツ天国!

とにかく、いつ、どこで、何を食べても、美味しいのです!
一気にベトナムが大好きになり、「私って、前世はベトナム人!?
ここに住みた~い!」と思うようになりました(その2年後に、本当に住むことになったのです)。

 

ベトナム料理は東洋と西洋の素敵なハーモニー

北部発祥のフォー

南部料理のお好み焼き(バインセオ)

ベトナムは南北に長い国で、寒い地域、熱い地域、山脈、河、海、デルタ地帯と、豊富な地形を持っている農業国。料理も、それぞれの地域によって異なります。
例えば、米どころの北部は、お米をたっぷり使った料理が豊富(〝フォー“は北部が発祥です)。

意外と寒い中部は唐辛子をたっぷり使った温まるピリ辛料理(牛肉を使ったフエ料理〝ブンボーフエ”など)。蒸し暑い南部は、たくさんのハーブを使い、甘い、辛い、酸味があるなど濃い味付けの料理(豪快にハーブを巻いて食べるお好み焼き〝バインセオ“や、トマトのスープ〝カインチュア”など)。それぞれの土地の特徴が、料理によく表れているのです。

 

魚醤タップリのバゲットサンド

市場では挽き立てのコーヒーが
その場で飲めます

加えて、ベトナムは、中国、フランス、アメリカと、次々と他国の支配を受けていたため、様々な文化が融合されています。
「食」についても、東洋と西洋の両方の影響がミックスされ、独自の食文化を形成しているのです。バゲットにお肉と〝なます“を挟んで、魚醤(ヌックマム)をたっぷりかけたバゲットサンド〝バインミー”は、まさに東洋と西洋の素敵なコラボレーション!

これにコンデンスミルクをたっぷり使った〝ベトナムコーヒー“があれば、フレンチ・インドシナ時代へ妄想旅行が楽しめます(笑)。

 

爆弾の雨の中でも重視された食生活

いつもニコニコ、明るいベトナムの人々。
でも、その裏には、辛く悲しい戦争の歴史があるのです。

千年もの間の中国からの支配、そして長く続いたフランス、アメリカとの戦争。ベトナム戦争終結後も、中国、カンボジアとの抗争が続きました。私と同じ世代の方でも「戦時中は大変だった……」というような言葉を口にする事が多いですし、少し上の世代では、徴兵で戦争に駆り出されたという友人もいます。戦争が、今でも人々にとって深い傷跡になっているのは確かです。

長い間戦争が続いたベトナムだからこそ、「強い国を作るには、兵士の健康が何よりも重要!」と考えられていたそうです。

そのため、爆弾の雨が降る日々の中でも、夜中にこっそりと畑を耕して、健康的な食事を作ることを諦めなかったのだそうです。
アジアの小国がアメリカに戦争で勝ったという背景には、ベトナム人の健康に対する意識の高さ、そして何よりベトナム料理のパワーがあるのです!

 

一般家庭の庭にもフルーツがたわわに
実っています

そんな訳で、ベトナムで食されている食べ物は、どれも、
①美味しい!
②ヘルシー!
③元気になる!
の3拍子が揃っています!

「こんな素晴らしいベトナム料理が毎日食べられるベトナム人、羨ましい~!」と思うのですが……。そのベトナムでも、最近ではスターバックスやケンタッキーフライドチキンのような外資系のチェーン店が大人気。昔ながらの食文化が失われつつあるのです。

それと共に、肥満、糖尿病、アレルギー、不妊など、昔のベトナムではほとんど見られなかった病気も多くなってきています。豊かになるのは喜ばしいことですが、何とも残念な気もします。

 

チャウ先生の食養生

チャウ先生のお宅のごはん

ベトナム医道ディエンチャン顔反射療法の創始者、ブイ・クォック・チャウ先生は、ベトナムでは食養生の本も出している「健康」のエキスパート! 昔ながらの素朴なベトナムの知恵に、チャウ先生独自のユニークな視点を加えたオリジナルの陰陽食養生の術をお持ちです。

私は、ベトナムのチャウ先生の家に何度もお邪魔してご飯をご馳走になったり、日本でも何度も一緒に食事をさせて頂いたりしましたが、食事の度に、「お肉は食べても良いの?」「玄米は身体に良いの?」「ヨーグルト、乳製品は?」「豆乳ってどうなの?」「癌の方はどんな食事が良いの?」「アレルギーには?」など、チャウ先生を質問攻めに……。

驚くことに、チャウ先生は一つ一つ、全ての質問に答えてくれるのですが、その答えが、全て「陰」か「陽」か、なのです!

 

チャウ先生のお宅のごはん

ベトナムでは、本場中国以上に陰陽論が深く人々の生活に根付いている国(チャウ先生は、陰陽論が、中国ではなくベトナム発祥だと信じています)。人間の健康も、陰と陽のバランスの上に成り立っており、このバランスが崩れると病気が起こります。ですから、チャウ先生の食養生法の秘訣は、とってもシンプル。つまり、陰陽のバランスを取るということに尽きるのです!

西洋の栄養学になれてしまった私たちは、つい「このサプリには何㎎ビタミンが入っているの?」「水は1日何リットル飲めばよいの!?」というように、数値で考えがちですが、チャウ先生の食養生には、このような考え方は必要ありません。とにかく、「陰か陽か」の体質を見極めること。もし病気になってしまったら、その病気の「陰か陽か」の性質を見極めること。すると、おのずと、何を摂ったら良いかが、見えてくるのです。

チャウ先生は、殆どの病気に「陰と陽」があると言います。例えば、「不妊症」や「癌」は、「陰」の病気に分類されます。このような人が、最も摂取してはいけないものは……、スバリ「冷たい水」と「オレンジジュース」! しかも、最も「陽」が必要な朝に「陰」が強い水やオレンジジュースを飲むことは厳禁だそうです。

一方「自閉症」は「陽」が強い病気。一般的には原因は分かっていませんが、チャウ先生によると幼少の頃の薬剤(どんな薬剤も、強力な「陽」です)の摂取過多によることが多いのだそうです。このような人は、刺激物や牛肉、羊肉などの「陽」が強い食品は摂り過ぎないように注意が必要だそうです。

このほか、チャウ先生は、どんな病気や症状についても、「陰陽」のポイントから解説してくれるのですよ! 興味津々です!

 

突撃!チャウ先生のおうちごはん

お祝いの料理もお野菜たっぷりです

いつも家族一緒にいただきます!

「いつも元気イッパイでお肌ツルツルのチャウ先生、一体何を食べているのですか?」と、毎年多くの質問が寄せられます。チャウ先生自身の食生活にご興味を持っている生徒さんが、とても多くいらっしゃるのです。

チャウ先生のおうちごはんは、とてもバラエティー豊かですが、いつでも、

①ごはん(玄米ではなく白米)、
②スープ(味噌汁でも、野菜スープでも、何でもOK)、
③野菜(煮物でも炒め物でもサラダでもOK)、
④お肉またはお魚のメイン

の4点セットを、朝昼晩と3食ともしっかりと摂っていらっしゃいます。そして何よりも「皆で食を楽しむこと」が重要なのだそうです。

ベトナムでは、一つのお皿を皆でつついて食べる大皿料理が基本です。息子さん達の家族も全員一緒に暮らしている大家族のチャウ先生の家の食卓は、いつも楽しくて賑やかです。

 

時にはビールもOKです

「病気を防ぐには、どんな食べ物を食べたら良いですか?」という質問に対して、チャウ先生はキョトンとして、「普通のごはんを、普通に、美味しく食べたら良いよ」と答えました。スゴイ!名答ですネ!

世の中に、食事や病気についての情報が溢れていて、「どれが良いの~??」と悩んでしまう方も多いと思いますが、同じアジアの国のチャウ先生の食養生の考え方は、日本人にはドンピシャリだと思います。子供やセラピストでない方にも分かり易いシンプルな内容ながらも、その根底に、陰陽という深い東洋思想があるなんて、大変興味深いですね。

 

時にはアイスクリームも・・・?

さて、2014年8月、チャウ先生の来日セミナー「陰陽食養生」が、日本で初めて開催します!

本来ならディエンチャン指導者養成コース(モジュール7-10)の一環として行う内容を、特別に日本で一般公開して頂くことになったのです!
「この食材は陰か陽か?」「この病気におすすめの食材は?」「摂った方が良いもの/控えた方が良いもの」などなど、皆で一気にチャウ先生に質問しまくりましょう~!

セラピストの方はもちろん、家族の健康を守りたい主婦の方や、看病が必要なご家族がいらっしゃる方、ご自身の症状にお悩みの方も、もちろん「ベトナム料理が大好き!」という方も、是非聴きにいらしてくださいね!

 

チャウ先生の元気の秘訣は楽しいごはん!

ブイ・クォック・チャウ来日ベトナム医道・陰陽食養生セミナー
2014年8月23日(土)10-17時

お肌ツルツルのチャウ先生が食養生について解説します!

<番外編>「ベトナムに行きたくなってしまった!」という方へベトナムランチ会開催中!

Maimaiさんでのランチ会の様子

IMSIでは、定期的にディエンチャンミニセミナー&ベトナムランチ会を開催しています。今後もフェイスブックやブログなどで告知していきますので、良かったらご覧くださいね。

過去にランチ会でお世話になったベトナム料理屋さん

 
2014年9月13日(土)&14日(日) ベトナムフェスティバルに出店します!

ベトナムフェスティバルの屋台

ベトナムフェスティバルでの
ディエンチャンの施術

代々木公園のベトナムフェスティバル期間中にオープンするIMSIベトナムSPAは、今年6年目を迎えます。

IMSI卒業生から顔反射療法ディエンチャンの施術が受けられるほか、ベトナム料理の屋台がたくさん出ますよ!あちこちの屋台料理を食べ歩いて、ベトナムに旅行したような気分になれます。

良かったら遊びにいらしてください!

 
2014年11月22日(土)IMSIでディエンチャンイベント開催します!

ディエンチャンの施術が受けられるほか、ディエンチャングッズのセール、そのほか楽しい企画を予定しています。
なんと、来場者にベトナム・スイーツのサービスもありますよ~!

詳細は、追ってメルマガ、フェイスブックやブログなどで告知していきます!
どうぞお楽しみになさっていて下さいね!

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